『妻と最後の十日間』(桃井和馬著)

年末から読みかけていた本を一気に読み終えた。
 
いまは、著者の熱い思いが伝わってきて、感謝の気持ちでいっぱいになった。
 
日本経済新聞で紹介されていた記事を読んで、すぐにアマゾンで購入した。
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何よりも、『妻と最後の十日間』というタイトルに引きつけられた。
 
 
 相思相愛の妻が、ある日職場で倒れて意識不明に。それは突然、
 
くも膜下出血という病気に侵されて起きた出来事だった。
 
41歳という若さで、夫と小学生の娘一人を残して・・・
 
 
 写真家でありジャーナリストである著者が、その目で見て聞いたことを
 
つぶさに克明に記されていて、どうにもならない運命の出来事をいかに
 
受け入れていったか、涙、涙、涙のノンフィクションだった。
 
 
 たとえ回復しても植物人間として延命するだけということがわかった時、
 
生前二人が、延命するだけの治療は止めようと話し合っていたことで
 
自然に任せる方法を選択できた。なんと賢明だろうか。
 
 
 愛する妻の死を突然迎えた時の悲しみを、人間の極限まで見つめた
 
10日間の記録及び半生を振り返った記録は、平々凡々と生きる
 
ぼくにとって目の覚めるような重大な警告であり、貴重な教訓となった。